浄土宗でお念仏と双璧をなす【円頓戒】④
さて、円頓戒④ですね。
今回は円頓戒のもう一つの重要な役割について書きたいと思います。
ここ最近の投稿で、≪人格を高め、社会のためにつくし、明るい安らかな毎日を送り、≫という浄土宗旨の一節に表現され、お念仏の環境や状態を整える役割があると述べてきました。
ところで、このブログを読んでくださっているみなさん!
悪いことを止め(止悪)、善いことを修め(修善)、他者の利益のための行いをする(利他行)
この3つを自身で誓い、きちんと守り、継続し、一切破ることなく日常を積み重ねることができていますか?
「悪いことをしない、よいことをしなさい、相手の気持ちを考えましょう。」
至極単純で誰もが幼いころに言われたことがあるでしょう。
ですが、実際はどうでしょうか。破ったことのない人がいるでしょうか。
そんな人は滅多といないと思います。
このように自身で決めたルールや守りごとをどうしても破ってしまう事象を、浄土宗に当てはめてみると、
【それでも受戒により護持できない自己を知ることになる。自誓受戒であっても儀式を通して戒体を発動させることになるが、結局破戒の身となる自覚をもつことになる。そこに懺悔の心も現れ、三学非器の自覚のもと念仏へと誘導されることになる。】
と、なるんです。
つまり、
円頓戒を守ろうとする
↓
環境や状態が整うこともあるが、どうしても破ってしまう
↓
私にはやっぱりお念仏しかない
こうなるんですね。このように自身が凡夫であることの自覚につながり、結局はお念仏であるという誘導になります。
円頓戒には上記のような役割もあるんです!
深い、、、これは勉強させていただいた瞬間に本当になるほどなぁと感じました。
智者のふるまいをせずして、日日精進ですね、合掌。
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